CASE08
アクセシビリティ準拠サイト構築
公共機関・教育関連サイト向け JIS X 8341-3:2016 部分適合対応
概要Overview
公共性の高いサイトにおいて求められる【JIS X 8341-3:2016(高齢者・障害者等配慮設計指針)】に準拠したWebサイト構築を実施しました。
完全な試験対応ではなく、現実的な運用と更新を考慮しながら、「誰にとっても見やすく使いやすい」 をテーマに、デザイン面・技術面の双方からアクセシビリティを強化しています。
担当範囲Scope of Work
- JIS X 8341-3:2016の基礎項目に基づく設計方針の策定
- コントラスト比・フォントサイズ・ナビゲーション構造の改善
- HTML構造の見直し(見出し階層・代替テキスト・ARIA属性追加)
- キーボード操作・フォーカス制御の検証
- 音声読み上げ対応(スクリーンリーダーでの確認)
- 公開後の検証・軽微修正サポート
技術構成Technologies
HTML5, CSS3, JavaScript, ARIA, Lighthouse, NVDA / VoiceOver, W3C Validator, MI Checker, Contrast Checker, Responsive Design
制作のポイントHighlight
完全な第三者試験を行う「認証取得型」ではなく、運用担当者が継続的に更新できる実践的なアクセシビリティ対応を目指しました。
具体的には、
- 適切なHTMLタグ構造と見出しレベルの整理
- 代替テキスト(alt属性)の適正化
- コントラスト比の改善と文字サイズの相対指定
- タブ移動によるフォーカス順序の最適化
を中心に、更新作業の負担を増やさずに品質を高めています。
また、デザイン面では「読みやすさ」と「視覚的美しさ」の両立を重視。
カラーコントラストと余白設計を調整し、ブランドイメージを損なわない範囲で基準値を満たすよう工夫しました。
結果Results
主要ブラウザ・スクリーンリーダーでの操作性が向上しました。
正式な適合試験は行わずとも、JIS X 8341-3:2016のA〜AAレベル項目の多くを実質的に満たす水準を実現しています。
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